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VOCALOID小説サイト『黄昏の歌』の別館です。 健全な表と違い、こちらはBL・及びR指定腐向けです。 読んで気分を害されたなどのクレームはお受けできませんのでご了承ください。 閲覧は自己責任でお願いします

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ピコゆま←がく
青玉さんのTL

『長さはない。故に奥まで入れると前立腺を突くような形になりそれはそれでらめぇな感じになるピコゆまからの、そんな勇馬くんにもっと奥まで蹂躙される快感を刷り込むがくゆま。』

『「あ、っぁ、ピコさっごめ、なさっああぁ!!で、もっがくぽ、さんのっ、すご、おっき!!っあ、奥、ごりごりってええ!っや、がくぽさんんっ、ひ、だめ、きもちいいですうう!」とか言われたらピコさん立ち直れない。

からインスパイアされてパッションのままにがりゅがりゅ書いてしまいましたwww

寝取られしかも三角関係のドロドロ劇ですwww


殿がめっさ悪役になってしまいましたwwwだって、なんか似合うんですもの悪役www
父上がハマり役だから殿も悪役合うんでしょうねwww
【AM00:00】
 
「ん、ピコさ、駄目ですって・・・、あっ!」
収録スタジオの控室から勇馬の押し殺した声がわずかに漏れる。
今日はピコ、勇馬の順にスタジオでの仕事が控えていたが、たまたま仕事が順調に終わった勇馬とちょうど仕事が定刻に終了したピコが鉢合わせたところ、こうなった。
傍目からは女装したピコが騎上位で勇馬に犯されているようにしか見えない光景だが、実際は逆だった。
スカートから覗かせた太腿も眩しく、化粧を施した美貌に薄く汗をにじませたピコが勇馬を見下ろす表情はまさに男のものだった。
「ココ、いいんだろ?そんな我慢しないでイッちゃえば?」
「っ~~~~!!あぅっ!!」
「あ、イイ声♪」
勇馬よりも小柄なピコだが、小柄だからこそ、彼のできる範囲で勇馬の奥を刺激すると自然と前立腺を直撃する形になってしまう。
前立腺をピンポイントで刺激される快感は言語に絶する。
ましてや激しく責め立てられては勇馬に抵抗する術など見つからない。
「も、ピコさ、らめぇ・・・。お、おかしくなっちゃうから、ゆるしてぇ・・・」
快感の応酬に晒されて体の制御が利かない。
勇馬は快感に打ち震えながらぽろぽろと涙をこぼす。
そんな素直で健気な所が勇馬の可愛い所だ。
元々年も近くて声質も良く合っていたから仲良くなったのがきっかけだったが、勇馬の健気な可愛らしさはピコを捕えて離さない。
ピコは勇馬の額に小さくキスを落として、ニッコリと笑う。
「フフフ・・・、だーめ、我慢して」
「ピコさ・・・」
「オレがイクまで待って」
「や、駄目です!ピコさんのドレス、汚しちゃう・・・」
言いながら、勇馬はピコを離そうと試みる。
快楽の応酬に晒されながらも、勇馬は必死に達するまいと堪えていた。
原因はピコのドレス。
大事な衣装を汚さないための配慮として、それでもピコの気持ちを慮った優しい心遣いだ。
そんな健気な所がたまらなく愛おしい。
「ホント、優しいね。勇馬は・・・」
「んっ!」
「イイよ。気にしないで、イッちゃって」
「ピコさん・・・。あっ、ダメダメ、そんなされたらっ、ああぁっ――――――!!」
ピコが勇馬のものを扱きながら腰を激しく打ち付ける。
性感帯を二カ所同時に刺激される快感にたまらず、勇馬は樹液を噴き上げた。
 
その頃、ピコたちの控室から更に奥のスタジオでも収録の真っ最中だった。
何度もモニターと音声を確認する神威がくぽの表情は硬い。
「・・・ねえ、なんでここのオケ埋もれるの?」
がくぽの不機嫌はミキシング要素らしい。
確かにがくぽが指摘した箇所はギターと音声のバランスが大事な所だが、肝心のギターがうまく聞き取れない。
もっともな指摘にスタッフからも冷や汗が滲む。
がくぽの指摘はそこだけに止まらなかった。
「それと、ここのカメラの切り返し。なんで、ここで切る訳?オケの長さがここまであるんだから、もっと引っ張ってもいけるはずだけど?かっこ悪いよ。全体的にバランス悪いし」
「で、でも、殿・・・。締切が・・・」
「・・・は?」
言い訳がましく声を上げる者もいたが、がくぽの視線に口を閉ざされる。
好青年なカイトと違って、軟派な印象が強いがくぽだが、実際は誰よりもストイックで硬派だ。
アーティストの父上譲りの妥協を許さないスタンスと意志の強さは誰にも曲げられない。
納得いかない所があったら、それが修正されるまでテコでも譲らなかった。
「はい、これやり直し。直したらまた一から歌入れるから」
「ええ――――!?でも、そうしたら殿も俺らも徹夜ですよ!?」
「いいから、やり直せ!」
父上同様有無言わさぬ断固とした口調で言い切る。
こうなったら誰もがくぽを止めらない。
突貫工事でオケの修正が始まった。
それまでがくぽは出番待ち、しかし他の仕事も控えているし自宅の妹達も気になる。
スタジオを後にして、ロビーで自宅に連絡を入れるついでにスケジュールも確認した。
とりあえず、一通り目処が立ったがくぽはほっと息をついた。
オケの修正はまだもうしばらくかかるだろう。
それまでどう時間を過ごそうか、考えを巡らせていたがくぽの耳に耳慣れない音が聞こえてきた。
遮音されているはずだからほとんど部屋から音は漏れないのだが、がくぽの耳はその微かな音を聞き洩らさなかった。
僅かな吐息と快楽を帯びた艶声、それもそうがくぽのいる場所から離れてはいない。
気になったがくぽは音の出所へと向かう。
ちょうど、そこへ人目を忍ぶようにピコが衣装室へと向かうのを目撃した。
一見、着替えに行くとしか見えないが、ピコの髪から微かに漂う男の匂いが染みついた汗の香りと、衣装から香る青臭い匂いをがくぽは見逃さなかった。
(なるほど、情事の直後か・・・)
女連れ込みで仕事とは良い御身分だが、女装で情事とはなかなか乙な趣味だ。
ピコの相手で思い至るのはミキくらいだが、女一人部屋に残すとはあまり感心できない。
部屋に一人残された相手が気になったがくぽはわずかに開いたドアの隙間から中を伺う。
がくぽの目に飛び込んできたのは意外な人物だった。
部屋のソファでうずくまるように横になっているショートカットの黒髪はがくぽの知る限り一人しかいない。
「勇馬?」
「・・・ぅ、が!がくぽさん!?」
ドアがわずかに開いていたことにさえ気づいていなかった程憔悴していた勇馬は慌てて乱れた肢体を隠そうとしたが、めぼしいものが手元にないことに気づいて羞恥に顔を赤く染めながら俯く。
すると、勇馬に柔らかいものが投げ渡された。
軽くて丈夫なそれに見慣れた【楽】の字を見つけた勇馬は、それががくぽの羽織で、今しがたがくぽが脱いで手渡したものだと気が付いた。
思わず顔を上げると羽織を脱いだがくぽはドアを閉めると鍵を内側からかけたところだった。
「あ、あの、がくぽさ・・・」
「急ぎ羽織れ。覗き窓は我が壁になっているから他の者には見えん。恥ずかしいだろう」
「あ、ありがとうございます」
勇馬より体躯の大きいがくぽの羽織は勇馬の肢体を隠すのに充分だった。
袖に手を通すと、柔らかい布地からがくぽの使っている香料の香りだろうか、いい香りがした。
落ち着いたのを見計らってがくぽは勇馬の側に腰を下ろす。
「若いのはなによりだが、こういう事に及ぶときはもう少し注意を払った方がいいな。外聞にも関わるし、このような気まずい思いをすることもない」
「はい・・・。ごめんなさい、がくぽさんにも気を遣わせてしまって・・・」
素直に反省して頭を下げる勇馬にがくぽはそっと髪を撫でつける。
しっとりと汗ばんだ地肌は予想した通り、湿っている。
普通の情事、快楽を与えられた側ではない限りあり得ない程の汗をかいた証拠だ。
慌てて出ていったピコは証拠隠滅目的だったらしい。
「で、でも、がくぽさん、どうして、こんなところに・・・?」
「こちらも収録だったが、クオリティが低すぎてやり直しさせてる。自宅に連絡入れようとロビーにさっきまでいたら艶っぽい声がどこからともなく聞こえてきたので気になったのだが・・・」
「き、聞こえてたんですか!?」
「少しね。本当に微かだった上に、ほとんど出払って静かすぎたから聞こえたのだと思うが、来てみたらこれか」
「あぅ・・・」
自分のはしたない声が聞き取られていたと知って、勇馬は恥ずかしさのがくぽの羽織に顔を埋めた。
羽織で隠れなかった耳まで真っ赤に染まっている。茹蛸状態になっているのは容易に想像がついた。
「だ、だから言ったのに・・・、ピコさんにこんなところじゃダメって・・・、でも、聞いてくれないし、すぐ、しちゃうし・・・」
言い訳するように勇馬の口から小さく声が漏れる。
おそらく、たまたま鉢合わせて、それも女装という特殊なシチュエーションに誰が来てもおかしくないような控室、やりたい盛りの青少年には充分すぎる興奮材料だったのだろう、勢いのままに事に及び、ひとしきり満足して頭が冷えた途端我に返って慌てた、そんなところだろう。
がくぽに一連の流れが読めた。
時間を確認するとまだオケとPVの修正が終わる時間には到底及ばない。
羽織の合間からわずかに覗く勇馬の太腿は行為の残滓が伝っていた。
がくぽは備え付けのコットンを手に取ると勇馬の脚に手を伸ばす。
「わあっ!が、がくぽさん、何を!?」
「後始末に決まっているだろう。そのままにしたら匂いが染みついて取れなくなるぞ」
「だ、だったら自分で・・・」
「シャワー室に替えもなしでそのまま行くつもりか?ちゃんとしてやるから大人しくしておけ」
畳み掛けるように言い返され、お尻を突き出すような形にさせられる。
「ふえぇ・・・、やぁ、恥ずかしいですよぉ、こんな格好・・・」
「攻め手がちゃんと後始末しないのが悪い。アフターケアは嗜みだぞ」
「で、でも、がくぽさんがこんなことしなくたって・・・、あんっ!」
香油をたっぷり湿らせたコットンで秘孔を拭い取られて、心地よさに勇馬の口から上擦った声が漏れた。
さっきまでピコのものを咥えていた秘孔は器用にがくぽの指に反応して物欲しげに収縮を繰り返す。
少し指を滑り込ませて内側の精液を拭い取る。
その動きに反応して勇馬の秘孔はがくぽの紫の爪先をきゅっと締め付けた。
「おい・・・。なんで締め付けるの?」
「ご、ご、ご、ご、ご、ごめんなさい!!ぼ、僕だってしたくてしてる訳じゃなくて、えと、えっと・・・、も、もうやめて・・・。見、見ないで・・・」
気持ちいいのと恥ずかしいので勇馬の頭は既に沸騰寸前だった。
ミズキと仲良し姉弟の勇馬だが、それでもやっぱり年上の男性に憧れる。
カイトも兄のように慕っているが、大和男子でまさに侍のような生きざまそのもののがくぽは尊敬の対象だった。
声をかけてもらって優しくされるだけでも嬉しいのに、優しく触れられたらどんなに嬉しいかわからない。
だが、好きとはいえ、ピコに、はしたなく男に抱かれ、あまつさえ見苦しくも下の口を開いて咥える自分の浅ましい厭らしい姿だけは見られたくなかった。
厭らしい自分の姿を曝して、がくぽに軽蔑だけはされたくなかった。
その思いが募って勇馬の目からポロポロと大粒の涙が零れ落ちる。
がくぽに嫌われるのが怖くて嫌で、子供の様に泣きじゃくった。
すると、がくぽの指が勇馬の前立腺に触れた。
「ひゃうっ!!そ、そんなとこ・・・!!」
(ピコさんでさえ届くのがやっとなのに・・・)
だが、紛れもなくがくぽの長く細い指は勇馬の前立腺を余裕さえ感じさせる指使いで刺激する。
電流が流れるような快感が勇馬の体に迸った。
「や、やめて!!がくぽさん!!そ、そんなとこ触られたら、ぼ、ボク、ダメになっちゃう!!変になっちゃうからやめて!!そんな僕、見られたく・・・」
「いいよ。勇馬の可愛い姿、見せて」
「・・・ふえ?」
思いもかけない言葉に勇馬は恐る恐るがくぽを振り返る。
がくぽは薄く微笑みながら、空いた方の手で勇馬の肉付きのいい尻を撫でた。
「もっと見せてみて、勇馬の可愛い姿。ピコだけになんて意地悪しないで、我にも見せておくれ」
「うそ・・・、いいんですか・・・?」
「ほら、早く」
じれったそうにがくぽの指がもう一本入り込むと、先に入っていた指と同時に前立腺を強くこすり上げる。
ザリッと音がしそうなくらい擦り上げられて、勇馬の体が痙攣を起こした。
「んあああああっ――――――――――――――!!」
耐え難い快感に勇馬はあっという間に達した。
さっき出したばかりで萎えていたとは思えない程、本当に一瞬の吐精だった。
達して力が抜けた隙にがくぽは指を抜いた。
コットンはもちろん、指までもが勇馬の液でしとどに濡れそぼっている。
紫色に塗った爪が愛液に濡れて艶めかしい色を放っていた。
「すごいね、爪まで勇馬の液でぐっしょりだよ。そんなに気持ちよかった?」
「は・・・ぃ・・・」
(すご・・・、指だけなのに・・・、あんなに気持ちよかったなんて・・・)
されている最中はまるでピコとしているときのような快感だったが、いざ我に返るとがくぽの指だけだったことに気づかされる。
その証拠にがくぽは涼しい顔をして勇馬の残滓を手の中で弄んでいた。
端から見たら異質な光景なのだろうが、不思議と勇馬にはそうは感じられなかった。
前々から感じていた事だったが、がくぽは他の成人男性ボカロとは違う魅力がある。
彼自身の気品も関係しているのかもしれないが、彼の手にかかると情事でさえも美しく甘美な一時に感じさせられてしまう。そんな雰囲気があった。
妖艶な程の美しさに、男の勇馬でさえ見とれてしまう。
と、がくぽの視線と目がぶつかり合った。
「っ・・・!!」
穏やかなブルーの瞳は勇馬の胸の内を見透かされそうな程透き通っている。
今しがた感じていた疚しさを見抜かれたようで、勇馬は身を縮めた。
「ねえ・・・」
「!!」
声をかけられて勇馬は弾かれたように顔を上げる。
見上げると、がくぽは妖艶に微笑みながら色気のある口元を緩ませて言葉を紡ぐ。
 
「本当の快楽、知りたくない?」
 
ぞくりとするほどの畏怖と屈服感、そして性的な快感が駆け巡った。
がくぽの手が勇馬の頬に添えられる。
何をされるか察しはついたが抵抗する気になれなかった。
黙ってされるがまま、勇馬の唇はがくぽの元へと誘われていく。
「んぅ・・・」
しっとりと包み込まれるように唇を吸われる。
隅々まで染められてしまうような、ひどく濃厚で甘美な口づけだった。
気を抜いたらちょっとした拍子に達してしまいそうな口づけ、これに虜にならない女性はいないだろう。
一度きりでは満足できずもっともっと欲しくなってしまう。
「あぅ・・・」
「物欲しそうな顔をしているな、勇馬」
口付けから解放されたにも関わらず、すっかり熱に蕩けきった勇馬はねだるように赤い舌を出して媚びるような眼差しを向ける。
元々あまり口の多い子ではないし、何より素直な所が勇馬の可愛い所だ。
勇馬の考えていることなど彼の動作でがくぽにはとうにお見通しである。
がくぽはボディスーツのファスナーに手をかけるとゆっくりとそれを下ろしていく。
首筋から鎖骨へ、引き締まった胸板から臍まで、日に焼けることない鍛え上げられた身体は彫刻のような美しさだ。
そして、ファスナーが一番最後、局部を隠している所まで下りる。
初めて目の当たりにしたそれに勇馬は思わず息を飲んだ。
ネタ的な動画ではやれ褌だの、全裸だの言いたい放題言われているが、それも納得がいった。
がくぽのものは勇馬が見た他の男性のものよりもはるかに大きい。
なまじ普通のサポーターやボクサーパンツなどでははみ出て使い物にならなさそうなのだから、大きさに合わせて調整できる褌やいっそなしの全裸は理に適っている。
だが、見惚れている場合ではなかった。
前身頃を曝したがくぽは傲然と命じる。
「欲しかったらおいで、勇馬」
その言葉に導かれるように勇馬は床に膝まづくと、ソファに腰かけたままのがくぽの膝に割って入ってそれを口に含んだ。
「んっ!」
まだ先だけしか咥えていないのに、勇馬の口内ががくぽのもので埋め尽くされてしまう。
咽頭まで塞がれる苦しさに思わず口から離したが、見ると半分もいっていなかった。
息苦しさに涙目になりながらも幾度となく挑戦するが、どうしても全部を奉仕するには至らない。
(うう・・・、できないよ・・・)
口惜しさに涙目になりかけた勇馬に、がくぽの声が頭上から降ってきた。
「無理に正攻法でやればいいものではない。慣らすための前戯なら横からしゃぶる程度で十分だ」
「え・・・?」
意外な言葉に勇馬は思わず口を離してがくぽを見上げる。
がくぽは勇馬の頭を撫でながら教えるように言い聞かせた。
「口の中で出させたらオーケーだと思った?違う。我も自分と相手のサイズくらいは把握しているからね。受ける方がリスクだって大きいんだし、でかければイイってもんじゃないから、これは勇馬の為の予習と痛くないためのことだから、嫌なら無理しなくていいよ」
「っ!!」
がくぽの言葉に勇馬の頬が桃色に染まる。
奉仕は元々あまり好きじゃなかったし、口の中に出されるのもあまり気持ちのいいものではなかった。
それでも、自分の事を慮ってくれての行為だと思うとたまらなく嬉しい。
最低限嫌なことはしてくれなくていいという言葉も拍車をかけた。
「んっ、んんっ・・・」
教わった通り、横から襞の割れ目まで丹念に舌を這わせる。
至らなくても精いっぱい気持ちよくなって欲しくて勇馬は懸命に奉仕を続けた。
あまりに健気な様子にがくぽの口から笑みがこぼれる。
「本当に可愛いね、勇馬は。・・・ああ、ありがとう。もういいよ」
満足いくほどではないが、頃合いとしては大分濡れてきたし、そこそこ勃ち上がってきた。
やんわりと撫でるように勇馬の体を支え、ソファに俯せに寝かせた。
持ち上げるように確認した勇馬の秘孔はまだ物欲しげに収縮を繰り返している。
可愛らしくねだるそこに、がくぽは自分のものを宛がった。
「!」
「力抜いて・・・。今入れるから」
「は・・・、!!あんっ!!」
返事の途中で勇馬の体が跳ね上がった。
文字通り、そのまま直に入っていったがくぽは急くことなく、ゆっくりと腰を進めていく。
ゆっくりな分、快感もゆっくりだが、中を押し広げられるように進まれる分、勇馬のほんのわずかな性感帯も自然と刺激してしまう。
「あっ!そ、そこ・・・、ひっ!な、なんで、いままでこんなの感じたこと・・・、ふあっ!!」
「ふうん・・・。ピコってここくらいしかしてくれなかったんだ」
そう言ってがくぽがこすり付けたのは前立腺の部分だった。
ピンポイントでまるで見てきたかのように言われた勇馬は信じられないようにがくぽを振り返る。
勇馬の言いたいことが分かったのだろう。
がくぽはクスクスと笑った。
「勇馬くらい若い子は柔軟性が高いからね。慣れない所にはとことん不慣れだが、慣れている所はやっぱり対処法が出来ている。それに、ピコだって前立腺が一番の性感帯だと思ってそこを重点的にやるんだろう?・・・はっきり言って、甘い」
一言で一刀両断したがくぽは前立腺を突いた後、ゆっくりと自身を引いた。
ズル、と中を根こそぎ抉られそうな感覚、しかもしっかりとがくぽを銜え込んでいる秘孔との摩擦がたまらない。
「ひあああああああっ!!だめっ、が、がくぽさん、抜いちゃやだぁっ!!」
抜かれようとすると、自分の体は必死にそれを止めようと食い止める。
だが、男の、がくぽの力では食い止めようにも食い止める事さえ容易ではない。
全部引き抜かれてしまうかと思ったが、亀頭のみ埋めた状態で止まる。
ほっと息をついた勇馬だが、すぐにその息を飲んだ。
再びがくぽが腰を進めたからだ。それもさっきより深い。
ピコの限界点だった前立腺を通り越して、その先、まだ触れられたこともない性感帯に触れられる。
目の前が真っ白になるような快感が迸った。
「ひっ!!な、なに?んああっ、もどっちゃやだぁ!!」
寄せては返す波のように、ある程度進むとがくぽはまた最初の位置まで戻ってしまう。
もっと奥まで貪るように突いてほしいのに、それが適わなくてもどかしい。
いつの間にか奥を蹂躙されて、めちゃくちゃに犯されたい願望が勇馬の中に芽生えていた。
「やあぁぁ、が、がくぽさん・・・。も、そんな意地悪しないで・・・。お、おかしくなっちゃうぅぅ・・・」
「駄目。こういうのはメリハリが大事なんだから。気持ちいいだけじゃつまらないだろう?」
「で、でも・・・。こんなの、我慢できない・・・。もっと、はげしくしてぇ・・・」
生殺しのような緩やかな快楽が辛いのか、勇馬は幼子のように泣きじゃくる。
さて、どうしたものか。
がくぽとしてはもっと勇馬を今のまま、恥じらいがありながら純粋で素直なままで自分好みの躰に染めたかったから、本気を出すのは最後の最後に取っておくつもりだった。しかし、あまり焦らしすぎて前後不覚になっても面白くないし、これがトラウマになられても困る。
と、がくぽの耳に足音が聞こえてきた。
最初は自分を探しに来たスタッフかと思ったが、それにしては足音が小さい。
女性並みの体重の軽い足音、同時にがくぽの脳裏にある存在が浮かんだ。
ふっと、口元を緩ませた笑みはぞっとするほど禍々しくも美しかった。
先程、勇馬に羽織らせた羽織を整えると、その上から優しく包み込むように抱きしめる。
暖かい腕に抱きしめられてほっとした勇馬だが、突然の行動に戸惑いもする。
「・・・がくぽさん?」
「わかった。お望み通り、してやろう」
「え?・・・っ!!」
がくぽの腕の中で勇馬の体が跳ね上がった。
一瞬で根元まで突き入れられたがくぽのものは勇馬が経験したこともないような最奥の部分まで一気に埋め尽くした。
今まで開発されたこともない未知の領域を蹂躙される快感は今までの行為で経験したことがないほどの快楽をもたらした。
「あああんっ!!が、がくぽさ、がくぽさ・・・!!す、すご・・・んんっ!!」
圧迫感と快楽でろくに口もきけない。
快楽のキャパシティが大きすぎて体が付いていけていないのだ。
充分に予想がついていたとはいえ、反応があまりに乏しいとさすがに少し興ざめする。
だから、勇馬が快楽に付いていけるまでゆっくり調教して慣らすつもりだった。
ある要素を除いては・・・。
 
「悪い、勇馬。遅く・・・」
ようやく身支度を整えて戻ってきたピコはドアを開けようとして鍵がかかっていたことに気が付いた。
確か、出た時は証拠隠滅を急ぐあまり、ほぼ飛び出すように出ていったから鍵なんかかけた記憶なんかないのに・・・。
違和感に気づいたピコは控室の擦りガラス越しに部屋の中を見てしまった。
ソファで二人の人影が動いている。
一人は黒髪で勇馬だとわかる。もう一方、勇馬に覆いかぶさるようにしている紫の髪は・・・。
「!!」
(まさか・・・!!)
嫌な予感にピコの背筋が凍りつく。
すると、中の人影がドアに向けて何かを放ったのが映ったと同時に、ピコの足に微かに何かぶつかる。
それは控室の鍵だった。
思わずそれを拾い上げたが、差し込んで入る勇気がない。
その萎えかけた心に追い打ちをかけるように、遮音のドアから微かに声が聞こえた。
『構わん、入れ。鍵まで渡したのだ、入れと言っている』
「・・・」
耳慣れた低音に突き動かされるようにピコは鍵穴に鍵を差し込んでドアノブを回す。
部屋の様子を目の当たりにしたピコは目を疑った。
真っ暗な部屋の中、それでも廊下から漏れてくる灯りで大体の様子は見える。
ソファで重なり合うように寝そべっている二人。
ソファと上にのしかかっているがくぽに挟まれる形になっている勇馬はがくぽの羽織を纏いながら熱に浮かされきった表情を浮かべていた。
愕然とその場に立ちすくむピコにがくぽは輝かしい程の笑みを向けた。
「おやおや。自分可愛さに一番に抜け出した殿方のお帰りだ。だが、一足遅かったな。ちゃんと守ってやればよかったものを・・・。なあ、勇馬、寂しかったよなぁ?」
言いながら勇馬の顔をピコに向けるように持ち上げる。
当然、勇馬とピコの視線がぶつかり合った。
途端に、火照っていた勇馬の頬が正気に戻ってさっと青白くなる。
驚きで声も出ないピコに、勇馬は大粒の涙をこぼした。
「あ、あああ・・・、ピ、ピコさ・・・ごめ、ごめんなさっ・・・、あっ!!」
謝罪の言葉はがくぽの手によって遮られた。
さっきまで望んでも与えてもらえなかった快楽は、勇馬の正気と疚しさを易々とへし折って勇馬を娼婦へと変える。
突き上げられる度に腰を振りながら、正気を保ったまま乱れる勇馬の表情は艶めかしくも健気であくまで無垢だった。
「が、がくぽさ、だめっ!!い、いまはだめ、お、奥ごりごりってえええ!!っやっ!!ひっ!!だめ、すご、おっき・・・、あ、だめ、だめ・・・、きもちいい!!気持ちいいですううう!!」
ピコへの謝罪と懇願はがくぽから与えられる快楽へと塗りつぶされていく。
ピコが見ている前でも勇馬は何度も達し、そこが尽きてもなお、がくぽから与えられる快楽を求め続けた。
ピコの時では一度達したらそれ以上求めることはなかったのに、あんなに快楽を貪欲に求めることなどなかったのに・・・。
その事実がピコを容赦なく打ちのめす。
「さて、そろそろ時間だな。後始末も手間だ。出さずにこのまま終わりにしてやろう」
「や、やです。そんなの・・・。がくぽさんの、僕の中にだしてぇ・・・」
「勇馬に無理をさせたくないからなのだけどなぁ・・・」
そう耳元で囁くと勇馬の締め付けがより強くなる。
さすがにこの締め付けの状態で抜くのは容易ではない。
「ふ・・・、仕方のない子だな、勇馬。・・・イイだろう。出してやるから同時にイッテしまえ。ピコにその厭らしい姿、見せてやれ!!」
「っ!!ピコさ、見ない・・・、あああああっ―――――――――――――――――!!!」
ピコへの疚しさがもたげたのと達したのはほぼ同時だった。
勇馬の中の隅々まで沁み込んだ精液はピコのものではなくがくぽのもの。
溶岩のように熱く大量に吐き出されたそれは、ピコの時とはまったく違う快楽をもたらした。
そのことを認識したと同時に勇馬の目から涙が零れ落ちる。
(ぼく、もう、どうしたらいいの・・・?)
ピコにはもう抱いてもらえない、抱かれる資格さえも失ってしまった上にピコを深く傷つけた。
がくぽは・・・。
「さて、派手にしてしまったな・・・。後始末をするとしようか」
そう言うなり、素早く部屋を片付けると身支度を整えて、勇馬を羽織ごと持ち上げてシャワー室へと向かう。
ピコはそれを止めることもできず、呆然と見送るしかできなかった。
がくぽの胸板にもたれる感触を温かく感じながらも、勇馬は一抹の寂しさを覚えていた。
一連の動作が手慣れているのは、おそらく過去にも勇馬以外に似た経験があるのだろう。
そもそも、いろいろと過去に艶聞が引きも切らなかったと噂されるがくぽである。きっと女性に限らず、カイトでもレンでもその気になったらやれたはずだ。
優しいのは当たり前のマナーみたいなものだと思っているだろう。
わかっているのは可愛がってはくれても、がくぽは自分を愛してはくれないという事だった。
「無理はせず、楽にしていなさい。不服があったらすぐに言うのだよ」
「・・・はい」
 
 
それでも、今だけはその優しさに甘えていたくなる。

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