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VOCALOID小説サイト『黄昏の歌』の別館です。 健全な表と違い、こちらはBL・及びR指定腐向けです。 読んで気分を害されたなどのクレームはお受けできませんのでご了承ください。 閲覧は自己責任でお願いします

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時代劇パロ
殿が殿過ぎるのと、勇馬君が若武者過ぎるので時代物パロが好きすぎますww
一度はやってみたかった殿と小姓の衆道モノ、寝取られも加えたドロドロ劇です
【脇差小姓唐猫廓掛】
 
 
越後藩主、神威がくぽが居城春日山城に戻ってきたのは城内の桜が散り始めた頃だった。
京の御所に向けて越後を出たのが確か、年が明けて間もない頃。越後はまだ深い雪に埋もれていた頃だったからその景色は随分と様変わりしている。
舞い散る桜吹雪を扇子でよけながら、がくぽは籠から下りるとうら若い小姓が駆け寄って主の草履を足元に揃えた。
出かけた時と変わらない、健気で慎ましい青年小姓の姿にがくぽは薄く笑みを浮かべると扇子をかざしてお気に入りの小姓を招きよせる。
「勇馬、近う寄れ」
「は、ははっ・・・」
呼ばれるなり、勇馬と呼ばれた小姓は冷や水を浴びせたようにびくりと身を竦ませたが、招かれるままに主の側に近寄る。
がくぽは側に寄ってきた勇馬を抱き寄せるなり、男にしては色素の鮮やかな勇馬の桜色の唇に触れて弄ぶ。
敏感な所を弄られて勇馬の頬が赤く染まり、許しを請うようにその顔を背ける。
出立した時と変わらない愛らしい反応にがくぽはさも愉快そうに笑った。
愉快そうに笑う反面、その手は情け容赦なく勇馬の顎を捕えてその瞳に自分を映させる。
「相変わらず、愛い奴よのう。勇馬・・・」
「は・・・」
満足そうに笑うがくぽとは対照的に勇馬はいたたまれないように顔を伏せた。
城主を迎えに出た筆頭家老の冷たい視線が突き刺さるのを肌で痛い程に感じる。
(どうか、私をお許しくださいませ、殿。もう、お許しください、ピコ様・・・)
 
 
 
 
 
彼の悲劇は藩主がくぽが京に向けて出発した日、否、小姓として迎えられたその日から既に始まっていたのかもしれない。
没落したが名門武士の家に生まれた山羽勇馬はその清らかな見目と才知溢れる所を見初められ、藩主がくぽ付きの小姓に迎え入れられた。
戦国の動乱期なら勇馬もかの有名な森蘭丸のような輝かしくも誉れある働きができた事だろう。没落したとはいえ、元々は名門、頭もよく自らの出自に誇りを持っていた勇馬である。当然、主君に仕え、主君を補佐する小姓の姿には憧れを抱いていた。
しかし、時はすでに徳川の太平の御世である。
武士が武器を手に戦う時代は終わり、小姓の大半は主君の世話係、もしくはその容貌を生かした色小姓として側に仕える者がほとんどだった。
おまけに勇馬が仕えた越後藩主・神威がくぽは頭も切れる美丈夫だったが、ただ一つだけ男女問わぬ好色家という欠点があった。
そんながくぽがこの清々しいまでに清廉な好青年を見逃すはずなかった。
常に側にはべらせ、身の回りの世話をさせる傍ら、がくぽは勇馬を抱いた。
がくぽの寵愛を受けるたび、勇馬は何度辞表を提出しようか考えたかわからない。しかし、ここを出たところで、勇馬は仕事の当てがない。それに勇馬が出仕を決めたから、姉のミズキががくぽに嫁ぐ話は取りやめになったようなものである。もし、勇馬が実家に下がれば、がくぽはミズキを側室として差し出せと言いかねない。
姉思いの勇馬にとって、優しい姉があの好色家の毒牙にかかることほど恐ろしいことはない。勇馬は黙って仕え続けた。
転機が訪れたのは、年が明けて間もない頃。
京の御所からがくぽに官位授与の件でお召しがあった。
御所での帯刀は何人たりとも禁じられている。小姓とはいえ、役職柄脇差持の小姓である勇馬は連れて行けない。
がくぽは仕方なく勇馬を越後に残し、留守の間城の守りは家臣団筆頭である歌手音ピコに任せた。
そして、がくぽが京に向けて旅立ったその夜・・・。
 
 
つかの間の休息に安堵しながらも、夜分主君の御物をきちんと手入れしていた勇馬の元に何の前触れもなくピコが訪ねてきた。
筆頭家臣であるピコは陰で「色子上がり」と呼ばれるほど、中性的な魅力の持ち主だ。
その上、勇馬と同年齢にも関わらずその怜悧な知性を武器に筆頭家臣にまで上り詰めるほど才気あふれる青年でもある。
勇馬も小姓の身分ながら、その辣腕ぶりに憧憬を抱いたこともあった。
憧れていただけに彼の来訪は嬉しかったし、年も近い者同士話もできると胸を弾ませていた勇馬だが・・・。
『俺は、あなたが欲しい・・・!!』
勇馬の元を訪ねたピコはそう告げるなり、勇馬に手を伸ばした。
まさかがくぽの不在をつかれてこんな行動に出るとは思ってもみなかった勇馬はもちろん抵抗した。
色小姓扱いは不快だが、この国の殿にお仕えすると決めた身である。
いかに相手が家臣の筆頭とはいえ、がくぽに対する謀反にも等しい狼藉を許すわけにはいかない。
すぐさま隠し持っていた家宝の脇差を手にピコに立ち向かったが・・・。
『っ・・・!ぐうっ!!』
『下手な抵抗はするものじゃないよ、勇馬。なりはこんなだけど、俺はお前よりずっと強い・・・』
いとも簡単に勇馬の手を捩じり上げ、物騒な脇差をもぎ取りながらピコは華奢な体つきからは想像もできない力で勇馬を組み敷いた。
『やあっ!!』
下肢をまさぐられる感触にたまらず、勇馬の目から涙がこぼれる。
がくぽに慣らされてしまったとはいえ、生理的な反応とはいえ、狼藉者に組み敷かれてよがる自分自身があまりに情けなく、惨めだった。
『お、お許しください!!いっそ、いっそ、殺してください!!』
『なんで?君に恋焦がれている俺が、どうしてそんなことをさせると思う?できるわけがないだろう』
『がくぽ様に・・・、殿に露見したらどうなるとお思いなのですか!?』
『・・・!』
さすがのピコもこれには一瞬怯んだ様子を見せた。
がくぽは色狂いだが、それ以外に関しては何の問題もない名君だ。
気に入りの色小姓に手を出したと知れば、死ぬ物狂いで家臣団筆頭に上り詰めたピコでも容赦なく切り捨てるだろう。
だが、その硬直もすぐに持ち直すと勇馬の耳元で囁く。
『だけど、殿は今、この越後にはいない・・・。そして、俺は殿に留守を一任された。当然、殿の愛用の脇差の手入れも、俺の仕事だよ』
『い、いやです!!だ、誰かぁっ!!』
勇馬は泣き叫んだが、人払いさせてあったのか誰も来る様子はない。
袴を下ろすと勇馬の雪のように白い足が露わになる。
ピコも色白な方だが、着衣に隠されて日に当たることのない勇馬の肌もピコに匹敵する色白さだ。むしろ、普段露わになっている若干日に焼けた肌と比べてみると、まるで脇差の抜身を晒したような美しさがある。
その肌を愛おしむようにピコが双丘に手を伸ばす。
触れられる感触に勇馬は身を固くした。
『勇馬・・・』
耳に心地よい中性的な声で名前を呼ばれ、緊張で張りつめていた勇馬の体から力が抜ける。
その隙を見計らって、ピコの細い指が勇馬の菊座をほぐし始めた。
『あ!・・・んぅ』
いつもかき回されるがくぽの指とは違い、ピコの指は細く少し冷たい。
だが、勇馬が痛くないようにそっと中の様子を確かめながら指を進めてくれる。まるで指すらも肉棒のように熱く中を蹂躙するがくぽのものとは似て非なるものだった。
『入れるよ。勇馬・・・』
あっという間に勇馬の中はしとどにほぐされてしまった。
ピコは頃合いや良しと見届けると、自分のものを勇馬に宛がい腰を推し進める。
『あ、あああああああ!!』
ピコのものが入ってくる感触に勇馬は早乙女のように身悶えた。
桁違いのがくぽのものより、ピコのものは勇馬の前立腺を確実に刺激しながら進んでくる。
ピコは余計な手心を加えるようなことをせず、ただ無我夢中で勇馬を抱きしめて抱いた。
若い肌が触れ合うたび、そこが熱を帯びてくる。
その熱は、勇馬の理性を焦がして、勇馬を娼婦に変えた。
『可愛いよ、勇馬・・・』
快楽に身悶え、喘ぐ勇馬にピコは微笑んで口づけを落とす。
そして、勇馬が目を覚ます頃には、全てを整えたうえでその姿はない。
背徳的ともいえるその倒錯した行為は、毎晩のように繰り広げられた。
 
 
 
 
 
城に戻ったがくぽは勇馬を一時も側から離さなかった。
大事な宝刀を抱えるように、勇馬を優しく撫でさすり、労わりながら、時折京で買い求めた珍しい南蛮菓子などを与えて食べさせた。
だが、そんな優しさが勇馬にとってはいたたまれない。
不本意とはいえ、留守中に主君を裏切るような真似をした自分を罰して謹慎処分にしてほしいとさえ思えてならない。
優しくされるたびに、自分の罪悪感に押しつぶされてしまいそうだ。
「勇馬・・・、おいで」
がくぽのたくましい手が勇馬の方に伸びる。
ピコとは違う力強い手に引かれながら、勇馬は拒むこともできず、その胸に収められてしまった。
 
 
 
書院で仕事をしていたピコががくぽに呼ばれたのは帰ってきて早々の深夜の事だった。
大抵いつも、帰ってきた夜は正室のルカ様の元で一晩過ごすはずなのに・・・。訝しがりながらも、仕事の事でのお召しと聞いてすぐにピコは用意を整えるとがくぽの部屋に向かう。
ところが、いざ部屋に向かうと謁見の間でなく閨に来いと言う。
いくら家臣と言えど、主君の閨に入ることは許されない。
ピコは閨の襖の前で一言声をかけた。
「殿、お呼びでございましょうか?」
「来たか。仕事の用じゃ、参れ」
「は・・・。しかし、閨に参れとは・・・」
「許すと言うておるのだ。早う参れ」
声と共にがくぽが愛用の扇子をぴしりとはたく音がした。
こうするときは機嫌が悪い時の癖だ。勘気を買っては元も子もない。
ピコは腹を括ると襖を開いた。
「失礼いたします。殿、お召しとは・・・、っ!!」
顔を上げたピコはいつもの素面をひきつらせた。
閨でピコを待っていたのはがくぽだけではなかった。
襦袢を纏わされ、がくぽのものを受け入れさせられていた勇馬はやってきたピコに目の色を変える。
不自由な手を精いっぱい振り回してピコの視界から自分の姿を隠そうと必死だ。
「い、ピ、ピコ様!!見ないでください!!殿、お許しを!!」
「そうか?その割には随分と締め付けが良くなったではないか、勇馬。ピコに見られて嬉しかろう・・・」
「殿!!これは一体何の・・・」
思わずいきり立ったピコにがくぽは悠然と手をかざす。
『それ以上は立ち入るな』との命令。
さすがにそれより先へは一間たりとも足を踏み入れることは許されない。
ピコはなすすべなくその場に立ち尽くした。
がくぽはそのまま行為を続けながら、世間話でもするように切り出した。
「我も長く留守にしたようでな、しばらくぶりに勇馬に会えば、我など心ここにあらずの様子。抱いても泣きわめくばかりで少しも楽しくない。そこで、少しは気が晴れるかと凝った趣向を用意したのだ。そちとしても、我が懐中の宝刀、その抜身を見る栄誉、身に余るものであろう?」
言いながらがくぽは勇馬の顔を無理やりピコに向ける。
ピコと目が合った勇馬は耐え切れないようにつぶらな瞳から涙をこぼした。
「(ピコ様・・・、見ないで・・・、見ないでください!!)」
殿の手前、口に出して言えない勇馬は目で訴えかけた。
もちろん、ピコも勇馬の気持ちは痛いほど伝わってきた。
だが、どうしても勇馬から目を離すことができない。
それが彼にとってどれだけ苦痛を伴うことなのか、想像するのに難しくないのに、目をそらせなかった。
「・・・・・」
「どうだ?ピコ。我の懐刀は美しかろう・・・。この刃の切れ味、そちも抜いて試したくなるほどの業物であろう?」
「なっ・・・!?」
第三者が聞けば、がくぽの自慢話にしか聞こえない言葉だが、暗に秘めた言い回しにピコは思わず顔を上げた。
いつになく冷静な表情をかなぐり捨てて、狼狽も露わにしたピコにがくぽは不敵に笑って見せる。その笑みを引き立たせるように、強く腰を打ちつけて勇馬を更に啼かせた。
がくぽは頭も切れる。
戻った時から勇馬の居心地の悪そうな表情、ピコの鉄面皮の合間からわずかに見せる揺らぎに気が付かないはずがない。
最早ほとんど疑いようはなかったが、試しに勇馬に触れてやると、従順に触れられるままだった勇馬の体は犯される寸前の生娘のような反応を返した。
何も変わらなければ、その潔白を信じることもできた。しかし、この反応は勇馬が留守中に他の男に体を許した証拠、それも勇馬も相手に体も心も開きつつある。
おそらく、最初はピコに手籠めにされたのだろうが、徐々に慣れて無意識のうちに惚れつつあるのだろう。
さすがに気分を害したがくぽだが、露骨に処分を下すだけでは面白くない。
色恋沙汰なら復讐は恥辱も屈辱も大いに与えてやった方が何よりの媚薬になる。
「おお、そちの刀も我が脇差の鞘に納まりたいか・・・」
「何を・・・、っ!?」
屈辱的な言葉に思わず立膝をついたピコだが、その文句は驚きによって封じられた。
膝を立てた途端、垂直になった袴からそそり立つのは紛れもなく自らの男根だった。
まさか、恥辱にまみれて泣き叫ぶ勇馬を見て興奮したと言うのか・・・。
しかし、姿勢を正しても一度自覚してしまった体の機能は激しく肉体を求めている。
「辛そうだのう・・・。我の女中でよければ貸してやろうか?孕ませるなり、抜くなり好きに扱うてもよいぞ。膣が好かぬのなら、他の小姓の菊座でも構わぬ。ただし、他の女中も小姓も、この勇馬に勝る菊座はないがな・・・」
「っ!!」
「あぐうっ!!」
最早菊座が裂けんばかりに膨張した男根にえぐられて、息も止まりそうな圧迫感にたまらず勇馬が一際いい声で啼いた。
勇馬の声がピコの理性を激しく揺さぶる。
このままでは怒りと欲望と激情で気が狂ってしまいそうだ。
だが、更にピコを追い詰めるようにがくぽは薄く笑みを刷いたまま告げる。
「まだ宴はたけなわぞ。ピコ、我の愛刀の手入れを括目して見よ。いつになるやもしれぬ、我の留守役が回った時、我が愛刀を鈍らせぬようにな・・・。ハハハハハ!!」
そして、この春宮図はがくぽが満足するまで延々と繰り広げられたのだった。
 
 
 
 
 
がくぽが戻って早くも三日が過ぎた。
「ピコ様、お食事が進まぬご様子ですが・・・」
「・・・ああ、悪い、レン。今は、何も食べたくないんだ」
朝餉の箸が進まないピコに家中仕えのレンが心配そうに声をかけた。
食事はおろか、夜もろくに眠れていないピコは日に日にやつれていく。
側仕えのレンが見ていて痛々しいほどの憔悴ぶり、原因は殿からの毎晩のお召しのせいだ。
がくぽは戻ってからというもの、毎晩のように勇馬を抱き、その様を全部ピコに見るよう命じた。
主君の小姓に手を出して斬首を言い渡されないだけまだありがたいが、ピコにとっては斬首よりもつらく苦しい拷問に等しい。
何より、勇馬が嘆き悶えながら他人に抱かれる姿を見るのは何よりも苦しかった。
何度も勇馬が自分に詫びるような視線を向けるたびに激しい罪悪感を覚える。
だが、どうしてやることもできない自分が情けなく、悔しかった。
「ピコ様、それほど勇馬様に焦がれていらっしゃるなら、殿に勇馬様を下賜されるよう頼んではいかがですか?」
「無理だ。好色家の殿がただで勇馬を手放すはずがない。それ相応の対価が入用になるが、俺に用意できるとは思えない・・・。俺、自らがこの身を捧げるくらいでないと・・・」
ピコがプライドを捨てて、恥も外聞もかなぐり捨てて身を捧げたら、おそらくがくぽは条件を飲むだろう。未だ味わったことのないピコの躰なら勇馬の代わりとして通用するはずだ。
しかし、自分の能力のみで上にのし上がってきたピコとしても、正真正銘の色子上がりになるのだけは御免こうむりたいところだし、そんなことを知った勇馬はひどく心を傷つけるだろう。
勇猛な名前に似合わず、勇馬は心の優しい青年だ。
そんな気性も気持ちも全て承知の上で、勇馬が嘆き、苦しむさまを見て楽しむがくぽの方がよっぽど鬼だ。
悩み苦しむピコの耳に小さな鈴の音が響く。
その音に続けて澄んだ声が涼しげに告げた。
「ならば・・・、僕が殿のお側に上がります」

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